2023.08.29
【経歴】
昭和14年生まれ・埼玉県出身
松井如流に師事
昭和56年サロンドートンヌ展入選
香葉書道会主催
産経国際書会運営委員
【すみのあとスタッフより】
遠藤様、何度も訪問させていただき誠にありがとうございました。また、貴重な書道具をご売却いただきまして、厚く御礼申し上げます。現役の書道家である遠藤先生から書道に関するお話も聞かせていただき、大変勉強になりました。及ばずながら価値ある書道具を次世代に伝えるよう、一層努力させていただきます。
書道具は大変種類が多く、価値を判断することが難しいジャンルでもあります。
銀座古美術すみのあとは東京美術倶楽部の交換会に所属している古美術商であるため、
リサイクルショップと違って高価な筆の価値を見極めることができます。
また、創業40年の実績があるため、多くの顧客、業者と精通しており、国内・国外のオークションでの販売実績もあります。
そのため、販売ルートも非常に多く、高価買取が可能です。
ご自宅に眠っている価値のわからない筆がありましたらお気軽にご相談ください。
【経歴】
昭和14年生まれ・埼玉県出身
松井如流に師事
昭和56年サロンドートンヌ展入選
香葉書道会主催
産経国際書会運営委員
【すみのあとスタッフより】
遠藤様、何度も訪問させていただき誠にありがとうございました。また、貴重な書道具をご売却いただきまして、厚く御礼申し上げます。現役の書道家である遠藤先生から書道に関するお話も聞かせていただき、大変勉強になりました。及ばずながら価値ある書道具を次世代に伝えるよう、一層努力させていただきます。
文房四宝のひとつである筆は書道家にとって自身の作品を製作するのに必需品であり様々な筆を所持されている場合がほとんどです。また筆は書道家のみならず手紙、消息などに古来より使用され、中国、日本にとって大変馴染み深い道具でもあります、ここではそういった筆を売却する際のポイントについて説明いたします。
筆は古来中国で発祥しており蒙恬将軍が軍事機密を伝えるために製作したことがそもそもの始まりと言われております。その後長年に渡り改良を重ね現在の形になったようです。元来は政治家、軍人だけの間で使用されていた筆が長い年月を経て我々一般人にとっても馴染みのある存在になり、現在では多くの人が筆を使用しております。
筆とひとくちにいっても毛の種類だけでも羊、馬、イタチ、孔雀など様々です。多くの書道家は羊毛を好みますがそういった筆が高値で売れるかどうかになるとまた話は別問題になります。筆は消耗品でもありますので状態が肝要になります。ただ上田桑鳩、青山杉雨などの著明な書道家が所持していた場合でかつ当該書道家の名前が入っている筆等は使用済みでも高値になるときがあります。また著明な文化人である犬養木堂、長尾雨山など書道、文房四宝に精通している文人が旧蔵していた箱書きなどがあると高価買取が期待できます。
基本的に筆は状態が肝要になりますので書道家の方が使用した後丁寧に洗って筆掛などに掛けたり保存状態がよくないとすぐ劣化してしまうデリケートな道具だからです。また筆は象牙、堆朱、翡翠などで製作されている場合その材料によって価値も変わり、また時代が古い筆はそれだけでも高額査定になるときがあります。また日本の筆は広島県の熊野筆、小保田号など伝統工芸品として各地で生産されている筆も多く作家作品の場合は高額査定が期待できます。
書道具買取専門すみのあとでは筆の査定買取実績を30年以上行っております。中国筆、和筆どちらも相当数の買取実績があります。筆は一見どの筆が高価かわかりません、なぜなら毛の質や装飾されている材質が不明な場合が多く、また誰が所持していたかなどわかりづらいポイントが多いからです。当社は書道具専門の知識を活かし筆を誠実に査定させていただいております。また書道家が大事にされていた筆を次世代につなぐ役割も含めまして対応させていただいております。ご自宅に眠っている価値のわからない筆がありましたらお電話でもメールでもお気軽にご相談ください。
筆の内容によります。久保田号、奈良博文堂などのメーカー品の場合同じものが大量にあるので難しいですが古い作家作品の場合は可能性があります、ご相談ください。
業者によって変わりますので事前に相談することをお勧めします。「書道具買取専門すみのあと」では全国出張相談すべて無料になります、お気軽にご相談ください。
筆は消耗品でもありますので状態が肝要になります。もちろん未使用の筆が望ましいですが使ってある筆も内容によっては査定、買取が可能です、あきらめずにご相談ください。
筆も骨董品として判断される時代のある筆や需要の高い作家による筆は高値で取引されております、筆も骨董品と同じく希少性により値段が決まる場合もあります。
筆は毛筆の部分よりも筆管(筆の柄の部分)の材質などにより値段が変動します、また象牙、堆朱などの材質や清朝期など時代の古い筆は古美術品としての値打ちもあがります。
逆に近年制作された筆は大量生産品として値段がつかない場合もあります。
筆の歴史は書の歴史と共にあります。もちろん書の歴史は硯、筆、墨、墨蹟、掛軸作品も外せない分野でもはありますが筆は書に最も密接する分野であり、中国、日本で世界史上比類なき発展を遂げた分野でもあります。筆の歴史は古く新石器時代には筆のようなものがあったとされており殷時代(紀元前17世紀から11世紀)には甲骨などに書かれていた文献があります。それまでは現在の筆という形式ではなく筆のようなものとしか形容のできない何かで記されていたのではないでしょうか。筆の形に近づいたのは秦(紀元前3世紀)の蒙恬将軍が作ったと言われてますが湖南省の墳墓からは紀元前4世紀頃から筆、竹筒、竹片、小竹筒が出土してます。竹筒とは今でいう筆筒です、竹片は今でいうところの書簡でしょうか。小竹筒は現代の墨入れかと思われます。この時期に書道の原型が出来上がっていたとは恐るべき完成度ですね。この時期にも瓦で作成された硯もありましたし、もしかしたら掛け軸の原型もあったかもしれません。
筆の最古の歴史は一説には新石器時代の仰韶文化期(紀元前5000~3000年)には存在していたと言われます、紀元前4世紀に筆を置いておく筆筒があったのならそれ以前から筆の歴史はあったかもしれません。筆は中国文人は「徴墨湖筆」といい徴州の墨(今では徴州胡開文製として手ごろな値段で売ってますね)と浙江省の筆を名品として愛しておりました。戦後の大量生産品の筆や墨にも徴州や浙江省の名前が冠されているのはそういった歴史を踏まえているからでしょう。明、清以降は筆管までも美術工芸品となる作品が生まれ陶磁、玉、堆朱、彫竹、螺鈿、堆黒、象牙などで飾られた筆が古美術品として愛玩されてます。この時期には筆を保管する矢立も美術的作品が多く鉄、銅製で作成された上に銀象嵌が施されている古美術品もあります、日本では龍文堂、亀文堂が銅製品は担ってますね。杉並区で30年以上買い取り、査定の仕事をさせていただいてますが亀文堂、龍文堂の作品は時代はないですが美術品といえる作品を作成してますね。
日本においては漢字自体は弥生時代に伝来してますが文字として伝わったのは仏教伝来がきっかけのようです。文字、書道は飛鳥時代、奈良時代に広まりますが理由としては仏教伝来と共に全国に写経が広まるからでしょう。平安時代には平安の三筆と言われる嵯峨天皇、空海、橘逸勢らが輩出され中国の模倣から日本固有のかな文字が顕現します、のちに言う「国風文化」です。鎌倉、江戸期になると禅僧の来日と融合し墨蹟といわれる書風が現れ千利休らが育て上げ、表千家、裏千家の礎となった茶道の世界にも影響を与えます。江戸期には庶民にも書の文化が伝わり寺子屋を始めとして世界中でもトップクラスの識字率を誇るようになります、大変勉強熱心な国風です。
現在の日本の筆は愛知県の豊橋筆、広島文林堂、江戸時代より東京で営業をしている鳩居堂、奈良の博文堂、広島県の一休園や熊野町で久保田正記が始めた久保田号など日本全国で名筆が作成されており、久保田号に関しては昭和天皇御幸の際献上筆製作として献上されております。それだけ書道、筆は日本社会の文化を担っております。
当社も杉並区で30年買い取り、査定の仕事をしておりますがこういった文化事業の一旦のお手伝いを続けていきたいと思います。