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買取実績
書道用品(筆架、硯箱、水滴、文鎮)
出張買取
2024.04.11

水滴の買取|新潟県燕三条市|書道具 

水滴の買取|新潟県燕三条市|書道具 
水滴の買取|新潟県燕三条市|書道具 
買取品目書道用品(筆架、硯箱、水滴、文鎮)
住所新潟県燕三条市
買取方法出張買取
買取価格¥5,000

いつもお世話になっております。銀座で創業40年!書道具買取専門すみのあとです。新潟県燕三条市より水滴(書道具)の買取のご案内です。燕三条市は長岡市、加茂市、見附市、西浦区に隣接しております。燕三条市は新潟県の中でも独自の文化を築いており日本有数の金属加工の産地として全国的に有名です。江戸時代から続くこの伝統は、現代にも受け継がれています。特に、燕市は洋食器や刃物、三条市は工具や刃物の製造が盛んです。これらの製品は、国内外で高い評価を受けています。そういった歴史があるため高度な技術を持つ職人が多く集まっており、「匠の技」としてその技術が評価されています。この地域の職人たちは、長年培ってきた技術を活かし、細部にまでこだわった製品を作り上げています。この「匠の精神」は、地域の誇りであり、後継者育成にも力を入れています。

そういった燕三条市から買取、査定の依頼を受けました水滴です。所持されていた方はお亡くなりになりご遺族の方との査定、買取でした。他に書作品もございましたがご自身やご友人の書道家作品でしたので残念ながら査定は難しいものとなりました。新潟県は銅器の生産が盛んで多くの銅器メーカーがあります。1816年(文化13年)に創業した老舗の銅器メーカーである玉川堂があります、主に茶道具や花器、装飾品などを手掛けており、特に「槌目」技法を使った銅器で有名で市場でも高価査定、買取が期待できます。

他にはアカシのような主に銅鍋や銅製の調理器具を製造しているメーカーもあります。高い熱伝導率を持つ銅製の鍋やフライパンは、プロの料理人から家庭まで広く愛用されています。他には新潟佐渡銅器として名高い本間琢斎のような工芸家もおります。琢斎の作品は中国人ににも人気が高く茶托、花瓶などは高額査定が臨める骨董品もあります。

かように新潟の銅器は種類も多く水滴、急須などの書道具にも頻繁に使われており硯、墨、筆、和紙などの文房四宝と並べますとなんともいえない格調、風情を嗜む演出ができる書道具と言えます。

今回お譲り頂いた書道具は水滴ですが水滴は硯に水を垂らす際に用いる書道用品ですがこれは書道家が必ず行う行為なのでこだわる方は良い骨董品を扱う場合が多いです。そのためが水滴には形状、用途によって多くの種類があります。日本人には常滑焼が人気があります。愛知県常滑市で生産される水滴(急須)で、日本六古窯の一つです。常滑焼は鉄分を多く含む土を使用しており、茶葉の渋みを和らげる効果があるとされています。伝統的な朱泥(しゅでい)を使った赤い水滴(急須)が特徴です。また三重県四日市市で生産される万古焼も人気があります。耐熱性が高く、直火にかけても割れにくいのが特徴です。また、紫泥(しでい)と呼ばれる紫がかった色の急須が多いです。石川県で生産される九谷焼の急須は、色鮮やかな絵付けが施されているのが特徴です。美しいデザインとともに、芸術品としての価値も高い水滴です。また京都では優雅で繊細なデザインが特徴です。茶道具としての価値も高く、上品な印象を与えることが多いです。

今回買取させていただいた水滴は銅器ですが焼き物に比して頑丈であるため書道で使用するには使い勝手がいいかもしれません。鉄器は岩手県の南部地方で作られる鉄製が有名です。保温性が高く、鉄分を補うことができるとされています。重厚感のあるデザインで、黒や青銅色などの落ち着いた色合いが特徴です。急須や水滴は形状が似ておりますが煎茶で使う急須を書道に見立てたりなど日本人らしい「ものを大事にする心」が表出されていて味わい深いものがあります。

今回買取させていただいた水滴は5000円とさせていただきました。戦後の大量生産品であるためです。しかしながら一般的には現代の水滴は1000円~5000円前後が妥当かと思われます。常滑焼や万古焼も名前は著名ですが現代大量生産品ですと話は同じになります。両者ともに伝統的な日本の水滴で、茶葉の渋みを和らげる効果が期待される素材が使われており使い勝手はよく値ごろ感もあります。またブランドや製作者によって価格は異なりますが、手作りのものは5,000円を超えることが多いです。

現代作家では人間国宝の山田常山は特に人気が高く30万円以上の高価買取が臨める場合もあります。この場合水滴ではなく急須、煎茶道具としての評価となります。

水滴に関しては陶器よりも鉄製、銅製も人気があり南部鉄器は重厚感があり、保温性に優れた鉄製の急須です。シンプルなデザインのものは比較的手頃ですが、特別なデザインや装飾が施されたものは10,000円以上になることがあります。こちらも一部作家、鈴木盛久のような人気作家になると15万円以上の高額査定につながることもあります。鈴木盛久は特に人気が高くまともに注文すると2年待ちになるので持っていたほうが値段があがるかもしれませんね。老舗の玉川堂が製造する銅製水滴は、その高い職人技術と美しい仕上がりで非常に高価です。特に限定品や一点物は非常に高価になることがあります。特に明治時代、銀製などの条件がそろうと20万円以上の査定額も臨めます。

水滴はかように種類の多い書道具ですが硯、墨、筆、和紙など需要のあるものは多様な変化がみられる、ということかもしれません。

このたびは書道具をお譲り頂きありがとうございました。

 

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さい)