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買取実績
書道用品(筆架、硯箱、水滴、文鎮)
2020.03.05

書道の買取/横浜市/拓本

書道の買取/横浜市/拓本
書道の買取/横浜市/拓本
買取品目書道用品(筆架、硯箱、水滴、文鎮)
住所神奈川県横浜市

書道具買取り専門の「すみのあと」です。神奈川県横浜市より書道具の買取のご案内です。横浜市は政令指定都市に分類されており大和市、藤沢市、横須賀市、町田市、川崎市に隣接しており杉並区で30年以上査定、買取の仕事をしています当社も呼んでいただける地域になります。横浜港は明治期の文明開化以降欧米文化が流入し古美術の世界では当時の侍を撮影した古写真や観光地土産の絵葉書などが大変な流行になりました。

そういった横浜市から査定、買取の対象となりました書道具があります。所持されていた方はお亡くなりになりご遺族との査定、買取となりました。横浜市で公務員をされながら書道をされていた書道家の方だったようです。硯、墨、筆、和紙などの文房四宝も丁寧に配置されており生前の生真面目さが伝わってくるような気持になりました。また楮遂良、欧陽詢らの書道の泰斗である作家の書籍も多かったので漢字関係の書道を熱心に研究されていたのかもしれません。遺された書籍を拝見しますとその書道家の方がどのようなジャンル目指していたのか類推することもまたこの仕事の愉しみでもあります。

画像の書道具は拓本になります。拓本の技法は凹凸のある石碑、礼碑などに紙を被せて墨を塗り擦って写し取った紙のことを指します。書道の世界では金石文(金属や石に刻まれた文字、その他を指す)が大変重要な資料としてまた著明な文人の石碑を擦った拓本が美術品として流通しております。そういった意味では漢委奴国王の金印も広い意味では金石文の材料となります。

画像の拓本は猪遂良の拓本になりますが時代はだいぶ若く後年に擦った拓本です。楮遂良は唐時代の政治家であり文人としても活躍し「初唐三大家」の一人です。当時の皇帝太宗に仕え「楮遂良は詩、文、歴史に詳しく、とりわけ隷書に巧みであり、父の友人で会った欧陽詢に高く評価されていた」と「旧唐書」に記されており多くの政治家達からその見識の深さを期待されておりました。しかしながら太宗の死後に政争に王位継承問題で揉めて現在のベトナムに左遷される、という悲運の文人でもあります。しかしながら楮遂良の楷書は現在も高く評価されており、特に40代から50代にかけて遺した「孟法師碑」のどっしりとした漢字から50代にかけて製作された「房玄齢碑」「雁塔聖教所」に至り、世界でも類を見ない世界最高傑作のひとつと言われております。そのように世界に影響を当て続けている楮遂良の拓本は宋時代、明、清、現代と拓本が製作され続けており現代の書道家、書道コレクターに絶大な支持を受けています。

今回御相談いただいた御遺族の方はこのような拓本の内容はご存じなかったので手前味噌ながら説明させていただきました。拓本を始めとした書道用品は一見どれが高価でどれが処分していい物なのかわかりづらい面があります。そのような時は専門の当社にご相談ください。当社は他にも遺品整理、終活、蒐集品の売却など幅広く対応しております。ご自宅に眠っている価値のわからない書道具がありましたらお電話でもメールでもお気軽にご相談ください。

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