和硯の買取り/三鷹市
買取品目 | 硯 |
---|---|
住所 | 東京都 |
書道具買取り専門の「すみのあと」です。東京都三鷹市から書道具(和硯)の買取り、査定のご案内です。東京都三鷹市は多摩地域に位置し杉並区、武蔵野市、調布市、世田谷区、小金井市に隣接しており杉並区の荻窪駅そばで35年以上硯、掛軸などの査定、買取りをしています当社もよく伺わせていただく地域でもあります。三鷹市は緑も多く住宅地も見事に調和しており住みやすい街でもあります。またその住みやすさから太宰治、武者小路実篤など多くの文人たちが住んでいた歴史もあります。三鷹市内には大正6年に開園した井の頭恩賜公園があり石神井公園、善福寺池と合わせて武蔵野三大湧水池として知られております。また近年では三鷹の森ジブリ美術館も開館し三鷹市にさらなる人気を集めてもいます。
そういった東京都三鷹市から査定、買取りの対象となりました書道具があります。所持されていた方はお亡くなりになりご遺族との査定、買取りとなりました。三鷹市で書道教室を営まれていた書道家の方だったようです。三鷹市は緑も多く住みやすい街ですがこういった環境で好きな書道に没頭されていた時間というのは大変うらやましくもあります。拝見しました硯、墨、筆、紙などの書道具は日本のものが中心で和硯がお好きな書道家の方だったのでしょう、紙も宣紙より和紙を好まれていたかもしれません。書道は中国が発祥ですが長い歴史を経て日本は「かな」という漢字から脱却した文字を発明します。その歴史の流れを鑑みますと漢字よりかなを愛する書道家が多いことも頷けます。他には水滴、硯箱、文鎮などの書道用品も奇麗な状態でありものを大事にされる方だったと思われます。書道関係の書籍は辞典関係が多くおそらく自身の勉強の傍らそばに置いていたのではないでしょうか?他にはかな関係の書籍が多く個人的に和硯が好きな方はかな関係の書道家の方が多い気がします。両者とも唐硯や漢字のような豪壮さよりやさしい雰囲気があるからでしょうか。またこういった書道教室もそうですがそろばん教室、茶道教室など往時は大変多くの教室がありどこも賑わっていました。恐らく団塊の世代は人口が多いためまた高度経済成長期でもあるのでそういった文化的な需要も高まっていた時期かもしれません。
画像の和硯は赤間硯ですが山口県の硯になります。元来硯は水を入れて墨を擦る容器ですが時代の変遷に伴い様々な意匠の硯が製作されました。材質は石ですが中には作家の作品によく見られますが陶器でできているものや高価な材質を使った翡翠で製作された硯もあります。硯は日本製の和硯と唐硯と呼ばれる中国の硯に分類されます、唐硯は中国4大硯と言われる端渓硯、歙州硯、澄泥硯、洮河緑石硯が中心で往時の日本では端渓硯が硯の王様として君臨しておりました。その中でも最深部にある採石場の老抗で採れた端渓硯は大変な人気を博しました。他には李朝にも硯はあり、石硯と陶硯があります、また様々な意匠があり葡萄文硯など植物や動物をモチーフとした硯は現在も人気があります。この場合書道具というより骨董品として愛されていると言った方が正確かもしれません。ただ古硯の領域になりますと贋物もそれだけ増えてきますのでそこは注意深く購入しないと難しい面もあります。
和硯の中でも有名な山口県の赤間硯は歴史も深く鎌倉時代にその発祥があり江戸時代には各地で売っていたようです。赤間硯の材質である赤間石は材質は固いですが細工がしやすく画像のような可愛らしい作行の硯もよくあります。江戸期には大森頼澄などの作家もおり現代の赤間硯は下井唯石の製作する赤間硯は現代的な造りで伝統工芸展にもたびたび出展されております。また4代続く日枝田玉峯の硯も伝統的でありながら現代の意匠を凝らした和硯であります。和硯は全国各地で製作され山梨県の雨畑硯もその石質の良さから江戸時代には端渓の名を借りて「雨端」と名乗ることが許されたほどの和硯です、特に雨宮静軒の製作する硯は帝展にも出展されその彫刻のようなデザインは海外に大変な人気を博しました。鳥や動物などをモチーフとし硯にその表現を落とし込む技法は現在も彫刻家にも影響を与えていることかもしれません。他の和硯としては三重県の那智黒硯、室町期から製作されている宮城県の雄勝硯があります。雄勝硯はかつて宮城県を中心とした日本を代表する和硯でしたが2011年の東日本大震災により壊滅的な被害を受けてしまいます。現状は安徽省から採石している段階です。全国のファンのために復興が望まれていることでしょう。
和硯は日本各地で生産されており長い年月を経て様々な特性、個性が醸成されてきたのかもしれません。御遺族の方はこういった和硯を見てもどういったものかわからなく売っていいのか?捨てていいのか?悩まれた挙句、当社を呼んでいただきました。こういったものは好きな方でないと価値がわからず、そういった意味では骨董品に近い存在なのかもしれません、ご自宅に眠っている価値のわからない書道具がございましたら是非お気軽にご相談ください。また終活、遺品整理、コレクションの整理も承ります。御遺族の方、書道家の方と書道具を見てお話させていただければと思います、ありがとうございました、次世代の書道家に繋いでいきたく思います。
書道具買取り専門「すみのあと」では書道具の買取を強化しております。
杉並区で創業30年!書道具買取り専門「すみのあと」はこちらです
↓
店舗 書道具買取り専門「すみのあと」
電話 0120-410-314
住所 東京都杉並区荻窪5-16-15 井上ビル2F
営業時間 11時~17時00分
電話受付時間 9時~20時(営業時間と電話受付時間は異なりますのでお気を付けください)