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買取実績
出張買取
2020.07.28

雨畑硯の買取/雨宮静軒/雨端硯

雨畑硯の買取/雨宮静軒/雨端硯
雨畑硯の買取/雨宮静軒/雨端硯
買取品目
住所山梨県
買取方法出張買取
買取価格¥10,000

書道具買取専門の「すみのあと」です。今回は雨端硯の買取のご案内です。雨端硯は数ある日本の硯(和硯)の中で特に人気が高い硯として有名です。和硯は全国各地で生産されており48か所ありますが代表的な産地として宮城県では漆黒の色合いで頑丈な「雄勝硯」があります。雄勝硯は宮城県の石巻市雄勝町で生産されており「玄昌石」ともいわれており現在もワークショップなども開催しており地域振興にも役立っております。他には金星、銀星のみどころがある「土佐硯」、和歌山県では肌触りの良さが引き立つ「那智黒硯」、鎌倉時代より生産されて江戸期には長州藩へ献上されていた「赤間硯」、独特な色合いに妙味のある対馬の「岩田硯」などが有名どころでしょうか。

 

そういった数ある和硯の中でも雨畑硯は頭一つ抜けてる印象があります。雨畑硯は雨端硯ともいわれておりますがこの由来は諸説あります。ひとつは江戸時代には雨畑硯は幕府御用達の硯であり、またその石質の良さから中国の端渓硯に勝るとも劣らない出来である、という意味を込めて端渓の「端」を取って雨畑ならぬ雨端と名乗ったという説と山梨県早川町の雨畑川で産出される石の良質な部分のみを雨端として採用していた、という説があります。また雨畑硯の起源は13世紀に日蓮の弟子が発見したともいわれており、なかなかに歴史の深い硯でもあります。日蓮がいた身延山も近いですしありそうな話でもあります。そういった雨端硯は日本でも大変な人気を博し多くの書道家が蒐集してきた歴史があります。また新端渓硯よりは買取価格も高いものもあり現在では下手な端渓硯よりも査定額があがる、という意味では日本トップクラスの硯といって間違いないでしょう。

 

画像の硯は雨端硯の作家である「雨宮静軒」の制作した硯になります。雨宮静軒の作品の中では小品ともいえる出来になります、贈答で送られた硯かもしれませんが素朴な中にも凛とした佇まいを感じます、また観賞用としても実用としてもどちらも使えそうです。雨宮家は江戸期より続く硯職人の家系ですが11代雨宮静軒は雨畑硯が元来持っていた天然の形を生かしながら美術工芸品の域にまで高めた功労者でもあります。またその造形美から昭和初期には帝国美術院展にも出品するようになります。またこの時期の雨宮静軒の制作した硯は完成度が高く買取業界でも高値で査定されております。雨宮以外にも硯職人は多く明治期には雨畑の硯職人は90人を超える盛況を呈しますが戦後は10人になり現在雨畑地区で生産を続けている工房は一社のみとなっております。書道の盛衰と共に衰退してく様子は時代の流れでしょうか。

 

今回ご相談いただいたご遺族の方はこのような雨端硯の歴史、背景をご存じなかったので説明させていただきました。硯は中国の古硯が高価で買取されておりますが和硯でも査定ができるものもかなりあります。また時代がなくとも一部作家作品で内容が良ければ買取可能な硯もあります。ご自宅に眠っている価値のわからない硯がありましたらお電話でもメールでもお気軽にお問い合わせください。

 

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