印材の買取/東京都で鶏血石を売っていただきました
買取品目 | 印材 |
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住所 | 東京都 |
買取方法 | 出張買取 |
書道道具買取専門の「すみのあと」です。東京都より印材の鶏血石(けいけつせき)の買取のご案内です。東京都は関東南部に位置し千葉県、埼玉県、山梨県、神奈川県に接しており30年以上硯、掛軸など書道具を中心に買取をしています当社も呼んでいただける地域でもあります。東京都は一見大都会のイメージもありますが伊豆七島も東京都に含まれており八丈島、大島、三宅島も車では品川ナンバーになります。そういった地域も含めて人口は1300万人を超えており江戸時代から続く日本の中心地、かつ首都でもあるため多くの文化人、書道家が過ごした歴史もあり書道具などを売りたい方も多い街でもあります。そのような街では多くの骨董品、茶道具も多いため様々な買取業者もいるためご遺族の方、印材を売りたい方、書道具を査定したい方などもどこの業者に頼んだらいいか判断に悩む、という逆転現象も多々みられます。特に東京を含めた関東圏は人口3000万人を超える規模でありこのような状況の商圏は世界中探しても日本しかないため業者も当然増えてくることも仕方ありませんが売る方はどこに任せたらよいのか判断に迷うため苦労するお話も伺います。
そういった東京都から査定、買取の対象となりました印材があります。所持されていた方はお亡くなりになりご遺族との査定、買取となりました。東京都下で書道関係の卸売りをされながら書道もされていた書道家の方でした。所持されていた硯、墨、筆、和紙などは自身の卸売りの書道用品が多く当時は大量の印材、硯などが多くの書道教室に卸されていたことが容易に想像できます。それに伴い文鎮、水滴、硯箱などの書道用品もそれだけ需要があった、ということになり往時の文房具店、書道用品店、果ては古美術店などが大変な活況を呈していたであろうことは容易に想像できます。こういった卸売りの販売業者の方が卸していた書道具を現在買取業者が査定する時代になっている点もありますがいざこういった卸売りの書道用品を売却するとなると一点一点ではなく数量で査定されることも多いです。鶏血石、田黄などの一点物の美術品ではなく篆刻用の印材の場合どうしても練習用の側面が強く大量生産品である場合が殆どであるからです。
印材とは一般的に聞きなれない言語ですが平たく言うと印鑑、はんこのことを指します。印鑑はゴム印などから象牙など材質は様々ですが何回捺印しても印影が変わらないものでなかればなりません。それに対し印材は基本的には篆刻する前のものを指します。印影を掘るための面(印面)がまっさらである印材は未使用の印材として練習用、篆刻用として需要がある場合も多いですが、ほとんどの場合は篆刻家、書道家が篆刻した後になりますので売ることが難しい面もあります。材質は柘植、象牙など様々ですが書道家、篆刻家、文人に用いられる印材は田黄、鶏血石、青田、寿山など中国産の石が素材であることが9割以上を占めており紐の部分に獅子などの動物をモチーフとした造形があるものも多く印鑑とは違い材質的にも造形性にも美術的価値があるものが多く古美術品として売却対象になる印材もあります。そのような印材は篆刻家、書道家によって自身の書作品に最後の仕上げとして捺印される画竜点睛ともいえる仕事につながります。書作品だけでなく消息、手紙、葉書などにも自身の篆刻作品でもある印材を使用する書道家は数多くいます。それだけに押印する和紙、紅星牌、画仙紙、半紙など紙にも拘りがあるのではないでしょうか。御自身が押印した葉書、手紙も立派な書道作品である以上印材を使用することは最後の達成感にもつながり充足感もあったことかと思われます。
印材の歴史は古く紀元前3000年頃の殷時代にはその存在が認められております、よく知られている印材は我が国にもたらされた卑弥呼の時代の漢委奴国王の金印ですが裏を返せばそれだけ玉、金、田黄、鶏血などで製作された印材は外交の要になるほど大事な存在だったということにもなります。この時代の印材などは売却対象というよりは美術館にありますので完全なる古美術品として存在しており普段買取業者が目にすることはありません。しかしながら古美術品を愛好する一部の書道家がこの時代に近い印材を所持していることはまれにありそういった印材は高額買取が可能となります。また時代はなくとも田黄、鶏血石が素材の印材は材質自体に値打ちがあるため高額買取も期待できますがこういった値打ちのある石は金やダイヤモンド同様贋物が存在しており買取業者の判断を迷わせることも往々にしてあります。金や宝石のように鑑定書が存在しない世界でもあるので古美術品は査定が非常に難しい面もあります。もしそういった古美術品としての印材があった場合は何社か相見積もりととることも肝要となります。
そのように判断の難しい一面もある印材ですが書道家、文人が使用している観賞用の印材の歴史は600年くらいの歴史となり紀元前に原型が存在してた筆、和紙、硯などに較べると歴史は浅い物となります。原型の印材は明時代に王元章が花乳石を用いて印材を篆刻したのが始まらいと言われております。花乳石とは聞きなれない印材ですが現在の青田石に似ていたともいわれております。現在書道家、篆刻家が使用している印材は9割以上が中国産になります。日本でも印材はあることにはありますがやはり文房四宝の歴史は中国にあるため中国産の石が好まれる面もあります。また中国は石にこだわる国民性でもあり玉で製作された印材はもちろん香炉、茶道具などは自値打ちが高く場合によっては金以上の査定額になることもあります。日本でも翡翠、菊花石など名石は存在しますが殆どが盆景の観賞用にとどまっていることを鑑みますと中国ほど石に対してこだわりがない国民性なのかもしれません。
中国で石の存在は歴史的に価値があがり続け後明時代の文人たちが競って印材を刻る(いる)という文人の生活様式が確立されていきます。その後長い年月を経て印材用の石として名石と呼ばれる印材が田黄、寿山、鶏血、青田などに分類されるようになります。ですが印材はその研究が硯、墨ほどには進んでいないため現在でもわかっていないことも多く今後の研究が待たれる領域でもあります。現在篆刻用の石としては常軌4点の印材が殆どになります。それは日本でも状況は同じで多くの書道家、篆刻家のご遺族の方が所持されている印材はその範疇に入る印材がほとんどになりますがほぼ練習用であることが多く、また篆刻された後であることがほとんどですので一点一点では売却が難しい印材も多いです。
今回御相談いただいた御遺族の方はこのような鶏血石の内容をご存じなかったので説明させていただきました。印材は鶏血石に限らず一点一点が小さく手のひらサイズのものが多くどの印材が高価で売れるのか?いくらくらいで売却できるのか?等々判断に困るものも多いです。特に鶏血石は往時は大変な人気を博し高額で売っていたため査定の話もよくいただきますが往時販売されていた印材を始めとした骨董品は贋物も多く残念な結果になることも間々あります。バブル期は絵画、着物が高額で売買されていた印象はありますが硯、和紙などの書道具も例外ではなくありていに言いますとなんでも高かった時代ともいえます。また鑑定書のない世界ですので鶏血石などを売る予定の方は当時の領収書などがあるとひとつの判断材料になる可能性がありますので用意できるならしておいたほうがいいと思います。そのような書道道具を目の前にしてなにが売れるのか?それともあげていいものなのか?悩まれたときは専門の当社にご相談ください。当社は30年以上の実績があります。御自宅に眠っている価値の分からない書道具がありましたらお電話でもメールでもお気軽にご相談ください。
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