龍門二十品(りゅうもんにじっぽん)の買取 書道・拓本|神奈川県大磯町
買取品目 | 書籍、本、折手本、拓本 |
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住所 | 神奈川県大磯町 |
買取方法 | 出張買取 |
今回神奈川県大磯町にて、「龍門二十品(りゅうもんにじっぽん)」の拓本の買取をしましたので、ご紹介いたします。
買取に伺った大磯町は神奈川県の中央南部に位置する町です。
南には相模湾、北には高麗山や鷹取山がある、自然があふれるエリアです。総人口は三万人ほどの小さな町ですが、温暖な気候で、過ごしやすいことから古くから別荘地として栄えています。
都会から少し離れている分、町はのんびりとした雰囲気で、スローライフを求めて、都心からの移住者が集まるスポットでもあるようです。
大磯町は日本最初とも言われる海水浴場が開かれて以来、観光業が盛んで、夏には多くの観光客が押し寄せます。
特に大磯プリンスホテルに併設されている大磯ロングビーチは全国的にも有名なレジャー施設のひとつです。
海岸一帯は古くから名勝として知られており、その景観の美しさや壮大さを詠った歌が、万葉集や古今和歌集などの歌集に収められています。
古代から人が住んでいた土地で、江戸時代には東海道の宿場町として栄えました。
明治時代の中期から昭和初期にかけては、要人の避暑、避寒地として邸宅や別荘が多く建てられました。
かつては、伊藤博文や吉田茂、山縣有朋、西園寺公望、大隈重信、陸奥宗光、岩崎弥之助、安田善次郎といった政財界要人の別荘が立ち並び賑わいを見せていました。
そして現代にも、歴史的な建築物が多く残されています。
例えば、大磯城(大磯御殿)は、江戸時代に建造された城郭で、美しい日本庭園と共に存在し、観光名所として訪れる人々に楽しまれています。また、旧東海道沿いには、古い宿場町の雰囲気を残す建造物や景観も見られます。
なかでも吉田茂邸は、吉田茂の死後も日米首脳会談の会場となるなど、使われていましたが、2009年に火災によって全焼してしまいます。しかし、寄付金などによって再建し、大磯町郷土資料館として公開されています。
そういった文化、歴史的価値のある大磯町からは、当社も買取のご相談を受けることがよくあります。
そんな大磯町で、今回買取させていただいたのは、「龍門二十品(りゅうもんにじっぽん)」の拓本です。
拓本とは、凹凸のある石碑などに紙や布を被せて墨を打ち込み、凹凸を写し取ったものです。白黒が反転している(文字が白く、背景が黒い)ため一目で拓本とわかります。
拓本は印刷技術のまだない時代に中国で生まれました。
拓本の取り方は以下のとおりです。
・石碑などに紙を貼り付け、水でしめらせる。
・石のくぼみまでしっかりと紙を定着させ、少し乾いてきたら墨を含ませたタンポなどでたいていくと、石のくぼんだ部分(文字)が白く残る。
拓本は、文化財保護の声が高まった現在では入手が極めて難しく、特に風化や劣化が進行する前に採られた拓本は、好事家の間で大変人気が高く、高額で取引されることもあります。
今回買取した龍門二十品(りゅうもんにじっぽん)とは、龍門洞窟内に刻まれた造像記のうち、特に優れた20点を指します。
龍門洞窟は、龍門石窟とも呼ばれ、中国河南省、伊河の両岸にある石窟寺院のことです。2000年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されたことで、一般的にも知られるようになりました。
龍門石窟は世界遺産の登録基準のうち、以下の三つを満たしたことにより、世界遺産として認められました。
・人類の創造的才能を表す傑作である。
・建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値観の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
・現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
龍門二十品のうち19作の造像記が刻まれているのは、龍門石窟の中で最も古い「古陽洞」です。
残りのひとつは古陽洞から300mほど北側の慈香洞に刻まれています。
造像記とは、中国で仏教が流行し始めた北魏の時代に造営された各地の石窟寺院に刻された仏像群に関して、その造仏の由来や発願者、 製作者や時期(年月)などを主に楷書体で刻したもののことです。
龍門石窟の全長は約1kmです。北の洛陽側から入って歩くと、南の端までを見て回るのに、最低でも2時間くらいは必要になると思います。
龍門石窟は、北魏の孝文帝が山西省の大同から洛陽に遷都した494年より掘削が始められ、その後も東魏、西魏、北斉、北周、隋、唐、五代、北宋のそれぞれの王朝が指揮し続け、400年に渡って建造され続けました。
龍門石窟には、多くの造像記が刻まれており、その数は四千点近くにもなるそうです。
龍門二十品はその中から、まずは十作品を特に価値の高いものとして選び、その後さらに十作品を追加した選りすぐりの選集です。
牛橛、始平公などの最も初期の十点を収めるものであり、書道家、コレクターに長らく愛されております。
龍門二十品は以下のとおりです。
1.牛橛造像記(495年)
2.北海王元詳造像記(498年)
3.鄭長猷造像記(501年)
4.高樹造像記(502年)
5.広川王賀蘭汗造像記(502年)
6.広川王祖母太妃侯造像記(503年)
7.安定王元燮造像記(507年)
8.比丘尼慈香慧政造像記(520年)
9.北海王国太妃高造像記(不詳)
10.比丘道匠造像記(不詳)
11.孫秋生等造像記(502年)
12.一弗造像記(496年)
13.司馬解伯達造像記(477年 – 499年)
14.洛州刺史始平公造像記(498年)
15.楊大眼造像記(不詳)
16.魏霊蔵薛法紹造像記(不詳)
17.比丘恵感造像記(502年)
18.比丘法生造像記(503年)
19.斉郡王元祐造像記(517年)
20.馬振拝造像記(503年)
上記のうち、8番の比丘尼慈香慧政造像記は龍門二十品の中で、唯一古陽洞に無いもので、北側の慈香洞に刻されています。
「龍門二十品」の拓本は、美術や書道の素材としても広く利用されています。
美しく文化的な価値を持っており、書道家や美術家がその文字を書き表すことで、芸術作品としての価値を高めているため、様々な時代で拓本として広められております。
「龍門二十品」の拓本は、日本の書道家にも大変人気が高く、さまざまな時代で書籍が出版されており、制作された年代によっても買取価格が変動します。
新しい本よりも、古いもののほうが希少性が高く、価値があることが多いです。骨董品としての価値も加味されます。
また、状態が良いことも、高額買取の条件になります。
古書の場合、多少の汚れは仕方がない部分はありますが、書き込んだり汚したりしないようにしましょう。
紙は日焼けや虫食いなどで傷みやすいので、保管には十分な注意を払うことをおすすめいたします。
上記のような観点から、今回も丁寧に査定させていただき、作品の価値について丁寧にご説明し、ご納得の上で適正価格での買取となりました。
銀座書道具すみのあとでは、今回の「龍門二十品」の拓本のような、書道本をはじめとして、硯、墨、筆、紙に加え水滴、肉池、硯箱、文鎮、墨床、矢立、筆架など幅広い種類の書道具の買取をさせていただいております。
すみのあとは、全国唯一の書道具専門の買取店です。
書道具専門で買い取りを行っているため、査定物を見逃すことはありませんし、正確な価値を査定することができます。
「すみのあとに相談して良かった!」と言って頂けるような取引を心がけており、大切なお品物をお預かりする際は、細心の注意を払うとともに、丁寧で適正な査定を行っております。
書道は生活に密着していることもあり、ご自宅に古い書道本があるというかたは意外と多いのではないでしょうか。
昔、書道を学んでおられたり、教えておられたというご家族がいる場合は高い確率で、書道本をお持ちだと思います。
引っ越しや遺品整理などで書道本を処分したいという方はぜひ、書道具すみのあとまでご連絡ください。
書道本が高く売れるのか、と疑問をお持ちの方も、多いかと思いますが、希少性の高い書道本は高値で取引されます。特に限定品などは人気が高いです。
今回のような「龍門二十品」の拓本以外にも、江戸時代のものや清朝期のものなど歴史のある古書は骨董品としての値打ちが高くなります。
ただし、もし、古い書道本をお持ちの場合、安易に古本屋やリサイクル店へ持ち込むことはおすすめいたしません。
書道本は見極めが難しいお品であるため、書道本に詳しい古書店や骨董品店へもちこまなければ、正しい査定がおこなわれないからです。
当店では確かな目利きで、適正な査定をさせていただきますので、安心してお任せください。
書道本以外の書道具の買取も強化中です。
書道本を所持されている方は、他の書道具も一緒にお持ちになられている方が多く、一緒に査定させていただくことも可能です。思わぬ高値が付いて、びっくりされる方もいらっしゃいます。
無料査定は1点から受け付けております。
品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
今回は神奈川県大磯町での買取でしたが、無料で全国どこへでも出張買取に伺いますので、まずはお電話かメールでお問い合わせください。
簡単なヒアリングの後、訪問日時を調整させていただきます。
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