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買取実績
出張買取
2020.06.06

墨の買取/横浜市/古墨の売却

墨の買取/横浜市/古墨の売却
墨の買取/横浜市/古墨の売却
買取品目
住所神奈川県横浜市
買取方法出張買取

書道道具買取専門の「すみのあと」です。神奈川県横浜市より墨(書道具)の買取のご案内です。横浜市は神奈川県の東側に位置し藤沢市、横須賀市、川崎市、鎌倉市、逗子市、町田市などに隣接しており30年以上硯、掛軸など書道具を中心に買取をしています当社も呼んでいただける地域でもあります。横浜市は明治時代の文明開化と共に海外の文化が流入し書道、茶道だけでなく異国文化が取り入れられ幕末の侍などの古写真や観光絵葉書などが大変な人気を博してきた歴史があります。また東京に近いことから文化度も高く書道、茶道などを嗜む文化人も多く横須賀、葉山などの別荘地には骨董品などを売却される方も多く買取業者にとってはなじみがある土地ともいえます。また神奈川県は書道などをするには多くの別荘地があることから日常を離れ書に向き合うための場所としてうってつけの地域でもあります。特に大磯など海沿いの別荘地に住んでいる方は海を眺めながら書道をする、という羨ましい位の状況が作り出せており買取の仕事でこういった別荘地に伺う時は楽しみでもありながら羨望のまなざしでご自宅に伺うことも良くあります。

 

そういった横浜市から査定、買取の対象となりました書道具があります。所持されていた方はお亡くなりになりご遺族との査定、買取となりました。横浜市で公務員をする傍ら書道教室に通っていた書道家の方でした。教員などの公務員をされる方は義務教育でもある書道に触れる機会が実に多く書道を教えているうちに書道の世界を探求しようと硯、墨、筆、和紙等の書道用品を購入し書道の世界に入る方が存外多いです。書道の教本は尋常小学校の時代は鈴木翠軒、比田井天来ら名だたる書道家が担っておりその教本や書道家作品はやはり良い墨を使用していることが多くその時代の雰囲気を残す役割を果たしてもいます。書道は義務教育として長らく日本の教育の礎となってきており江戸時代には寺子屋の文化が多くの書道家、文人を育て上げた歴史があり世界的に当時の識字率は大変高く書道が日本に広まった一因ともなっております。書道の人口は400万人を超えておりますが人口規模では中国には敵わないのもののかつては相当数の日本人が書道に関わってきたことでもあります。また書道具はそのように歴史を歩んできたたため筆掛、墨床、筆筒、硯箱など書道をするうえであると便利なものが様々なモチーフで製作されており書道をする人間の気持ちを穏やかにする側面もあります。墨を売却される方がよく多くの墨床を所持されておりますが水滴と同じ中国製で揃えたり、李朝で文房具を揃えるなどセンスを感じさせる配置を愉しむ書道家の方も多く、書道道具がいかに書道空間を演出しているのか、という現実を様々な現場、書道家の蒐集した書籍、本などを見るとわかります。

 

画像の墨は唐墨と呼ばれます。墨は主に日本と中国で生産されておりますが、おおもとの歴史はやはり中国の墨になります。墨の起源は紀元前の殷時代にまで遡ると言われておりますがその内容ははっきりとはわかっておらず多くの文献で推察されるにとどまっております。当時は祭祀などで甲骨文字に使用されていたと思われますが現存する墨としては唐時代に墨匠が出現しその時代の墨が研究資料として遺されております。もともとは液状の墨でしたが持ち運びやすい固形墨に変わっていきそこから握り墨などが発生したため現在は様々な墨が日本、中国で生産されております。現在は墨を擦る手間を省いた墨汁や墨を擦る作業を軽減させる墨擦り機など時代に合わせて墨の使われ方もだいぶ変遷してきております。唐時代以降に出現した固形墨こそ古墨といわれるものでこの時代の古墨があれば売却する際には大変な価値がありますが市場にはでまわることはほぼないといっていいでしょう。その後の宋時代の墨を使用していたと言われる書道家がいますがこれもまた真贋が難しく多くの古墨として流通されるのものは清時代の墨となります。画像の墨も明時代の墨を写したものに見えますね、古墨は一見しただけでは古い物と倣古墨とでは判断が難しく書道具の中でもかなり難解な古美術品と言えます。特に明時代を写した現代墨は非常に多く後から時代着けした箱に入っているものも多く真贋を見極めるのが難しい墨が多く、当時高額で購入した墨が必ずしも高値で売却されない理由がそこにはあります。

 

それに対して和墨は時代のある墨はそこまで流通しておりません。紀州墨などは江戸時代の墨として見かけることがありますがそれでも相当数少ないですね。多くの書道家が使用する墨は和墨の場合現代墨が多くそのほとんどが奈良県で製造されております。日本の墨は何社かの製墨会社がありますが大手はどこも100年以上の歴史を持ちます。墨運堂は其の中でも著名なメーカーとして名を馳せており昭和40年代~50年代にかけて製造された「百選墨」は大変な人気を博し現在でも高値で流通しております。他にも呉竹精昇堂が製作した「千寿墨」も豪華な桐箱に収まっており、なにか使ってしまうのをためらうような装丁でもあります。そのせいか使用されない書道家の方も多くそのまま未使用のまま売却、買取りの現場に流通することも間々あります。墨の蒐集家である宇野雪村は墨は当然だが使用すればなくなってしまう儚い存在であると論じております。確かに硯、筆は使用してもいくらか摩耗はしますがなくなることはありません。和紙の場合は使用すれば再利用はできませんが書作品として残ります。墨はもの自体が完全に消えてしまいますので、消失することによってその存在を発揮します。こういった消耗品でもある墨が古来より様々なモチーフや意匠をもって製作されてきたことが文人から書道家たちにとって墨がいかに愛されており、書道家にとってかけがえのない存在であるか、ということを証明するものでもあります。このように墨はなくなる存在でありながら需要は現代の書家たちにとって確実にありますので墨は現代墨でも一定の売却、買取対象にはなります。

 

今回御相談いただいた御遺族の方はこのような墨の背景をご存じなかったので説明させていただきました。墨に限らず硯、和紙、筆などは一見ものが小さく見ただけではその値打ちがわからず売却せずに処分されてしまう方も多いと聞きます。確かに古伊万里、古写真などに比べて美術的な値打ちがあるものには見えない可能性もあります。しかしながらそういった儚い存在である墨は多くの需要があります。多くの墨を目の前にして売れるのか‽売れるとしたらいくら位なのか?そもそもあげても喜ばれるのか?などなど悩まれるご遺族の方も多いですね。また書道の買取業者を探すにしても現在はインターネットのおかげで探しやすくなった一面もありますが逆に買取業者が多すぎてどこの業者に頼んだらいいかわからない、というお話も伺います。インターネットによって情報が個人のキャパシティを超えるくらいありますのでこういった逆転現象が起きてしまうことも仕方ないかもしれませんがその際は各業者が出しているホームページを比較しながら選び、相見積もりをとることが望ましいです。また多くの書道具があって早く片づけたい方も多いと思います、そのようなときは専門の当社にご相談いただくことももちろん可能です、当社は最短で即日から出張査定ができます。また当社は書道具専門30年の実績があります。御自宅に眠っている価値の分からない書道具がありましたらお電話でもメールでもお気軽にご相談ください。

 

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