村上三島
書家村上三島(本名正一)は大正元年愛媛県越智郡上浦町(大三島郡、現在の今治市)に生まれます。その後大阪府三島郡に移ります。村上三島の「三」は三島郡、「島」は大三島に由来します、郷土愛の強い書家ですね。書家の中でも村上三島は人気が高く、杉並区で30年以上買取り、査定をしています当社もよく呼んでいただけます。特に掛軸作品は多いですね。大変現代的な作風で何より読みやすい字です。
その後書家を志し、辻本史邑、片山萬年に師事します。辻本史邑は弟子が多く村上三島の他にも榊莫山、今井凌雪、広津雲仙、尾崎邑鵬等の名だたる書家がいます。書道が隆盛を極めた時代ですね。中国故事を敬愛していた村上三島は「杜甫九日詩」で日展の特選を受章します。書家として日展常務理事日本書芸院理事長等を歴任した後自身の書道団体として長興会を設立します。日本芸術院会員になり、勲三等旭日中綬章、文化勲章という栄誉ある勲章も受賞し、地元に記念館を設立した後93歳で逝去します。
中国故事と郷土を愛した村上三島は愛媛県上浦町に「村上三島記念館」を建設されました。書道を愛好する地元の人から「読みやすい字」を頼まれ 掛軸、色紙だけでなく碑文や、太鼓、松山市の市章から果ては商船高校の練習船まで「読みやすい字」で揮毫し続けます。村上三島の書家としての掛軸作品や碑文は確かに読みやすくそして温かさを携えております、幼いころ育った瀬戸内海の温暖な気候が影響しているのかもしれません。そういった場所で硯、墨等の書道具に囲まれた生活は世話しない生活をしている人間からすれば貴重な時間にも思えます。
村上三島は晩年自身の書道に対する哲学を以下のように語ります。
「心の在り方、それが最後に出るんじゃないかな、上手な字を書こうとするよりも、立派な人間、と言われるほうが先だと思う。それがどんどんと、自分自身を立派な人間にしていく過程において書もまだだんだんよくなる、そんな風に思います。」
地元の小学生にも読めるように書いてください、と言われ村上三島は今までの書法から力の抜けた温かみのある書を書家として目指したのかもしれません。村上三島は後年ごてっとした王鐸よりあっさりした良寛を好んだようです。
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参考文献 「村上三島の書碑」 天来書院