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主な買取作家

日比野五鳳

日比野五鳳は1901年愛知県に生まれその後岐阜県に移り大野百錬に師事します。その後京都に居を構え京都精華高等女学校で教鞭を取ります。その後戦後最大のかな書道家として頭角を現します。日比野五鳳ははじめは漢字を中心とした書道作品を作成してましたがある時期からかな書道に変節します。その原因は内藤湖南との出会いではないでしょうか。昭和初期の京都の書壇は王羲之を基礎とした中国書道があり、その権威が長尾雨山です。その対照的な和様の書道の権威が内藤湖南でした。日比野五鳳はどこかで日本の書道の美しさに自身の書道人生を見つけたのかもしれません。

その後の活躍は周知のとおりで日展特選、文部大臣賞、日本芸術院賞、文化功労者、神戸名誉町民と名誉という名誉を手中に収めます、現在では手島右卿、西川寧と並び「昭和の三筆」として書道家として最高の誉れを戴いております。日比野五鳳の書風は平安時代のかな文字に対する憧れが強く、良寛のかなにも強い憧憬を抱いている点が基本のスタイルだと思います。和様書道であるかなを表現するためにシンプルで無垢な気持ちを書で表したい、ただ書道作品に無心で臨むことは叶わない、そのジレンマが日比野五鳳の悩みであり、それを実現している書道の理想が良寛の飾らない書道作品なのかもしれません。

その悩みが以下の言説に現れています。

「筆を持つときに、いつも自分自身に言い聞かせることは、先ず、「気張っていて、気張らないように、」ということである。 気張らないときは、心が澄んで、筆もよく働いてくれるのである。ところがいつのまにか気張っていることに気が付いて、心を取り直すこともあった」

日比野五鳳の掛け軸作品は流麗な中にも悩みを感じさせる書風にも見えます。日比野五鳳は仮名文字として名を馳せたため女性の書道家がよく日比野五鳳の掛け軸、額作品を所持しています。そういった方は所持されている硯、墨、掛け軸もどこか上品で部屋全体が美しい書道空間ができあがっています。

書道具買取り専門「すみのあと」では日比野五鳳凰の作品(掛け軸、額、色紙)の買取りを強化しております。

 

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参考文献 日比野五鳳著「日比野五鳳 萬葉百首」