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書籍、本、折手本、拓本
2023.11.10

書道本を売りたい方へ。古本でも買取できるの?買取査定相場

 

古い書道本が家にあるけれど、売れるのかどうか気になる、という人はいませんか?

 

書道本とはどういったものなのかや書道のなりたちなどについても含めて解説しますので参考にしてください。

 

書道とは

書道とは、毛筆と墨を用いて文字などを書くことで、漢字圏の文化であり、東洋の造形芸術のひとつです。

2009年に中国の書道が、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことでも話題になりました。

はじめは実用的な要素が大きかったのですが、文化の発展とともに美しさが表現されるようになっていきました。

漢字を持たない国の人々からも、書の持つ精錬でシンプルな美しさは人気が高く、古美術として高く取引されるようなお品もあります。

 

現代では、従来の書道の枠を超え、大きな紙に大きな筆で字を書く、書道パフォーマンスも人気で、部活動などでもおこなわれるほどです。全国大会の様子は、テレビなどでも放送されるので、ご覧になられた方も多いかもしれません。

 

書道の歴史

若い世代にも、広がりを見せている書道ですが、その歴史はとても古く、起源は古代中国にまで遡ります。

漢字の文化を持つ中国で書道が発達し、日本へは6世紀から7世紀頃、飛鳥時代から奈良時代にかけ、仏教の伝来とともに、写経として書道が伝わりました。

書道と共に、毛筆や墨の作り方、紙の漉き方なども伝来していきます。

それ以前から、漢字は日本に伝わっていましたが(弥生時代には伝わっていたとされています)、その頃は漢字を本来の意味で使用することはありませんでした。

本格的に、漢字(文字)を利用するようになったのは、仏教が伝来してからのことで、日本の書道は急速に発展しました。

 

聖徳太子(飛鳥時代)、聖武天皇(奈良時代)の働きかけによって写経が盛んにおこなわれるようになり、国家事業として写経所が設けられました。

また遣隋使や遣唐使により、中国文化が直接日本に持ち込まれるようになった影響も大きかったようです。特に唐代は中国書道の黄金時代で、王羲之書法が最も尊重されていたことから日本で晋唐の書風が流行しました。

 

平安時代にはかな文字も出現し、かなと漢字の調和が日本書道の最大の課題となったと言われています。

平安時代は書道の発展によって、さまざまな書物が生まれ、現代まで読み継がれている作品も少なくありません。

そして、江戸時代になると、貴族や武士など特権階級のものだった書道が、庶民へも広がっていきます。

寺小屋と呼ばれる現代の学校のような場所で、子供たちは書を習いました。江戸時代の日本の識字率は6割を超え、地域によってはさらに高い識字率を誇っていました。当時のイギリスやフランスなど西洋の国々の識字率は3割にも満たなかったことから考えても、書道が日本の文化にしっかり根付いていた様子が伺えます。

 

 

臨書(りんしょ)

字の形を真似することに重点を置いて書く方法です。

手本にできるだけ忠実に字形や用筆法だけを模倣し、技術面の習得を図ります。

 

形臨

筆意を汲みとることに重点を置いて書くことです。

手本の形や筆法にとらわれず、作品が生まれた時代背景や作者の生き方、精神性を汲み取って模倣します。

書き手が何を思ってこのような字を書いたのか、自分が受け取った印象に従って書く方法です。

 

意臨

膠(にかわ)は獣や魚の皮、骨、腸などを煮て作られます。日本では獣、中国では魚の膠が多く使われています。

良い墨の絶対的な条件である、書き心地の良さは、膠の品質によるところが大きいとされ、膠は煤と同じくらい墨の品質にとって重要な原料です。

 

背臨

何度も形臨を重ね、十分に手本を記憶した後、手本を見ないで記憶を頼りに書くことです。

背臨を繰り返すことで、その書風を自分のものとして習得し、他の作品にも応用していくことができます。

見ないで書くことか「暗書」と呼ばれることもあります。

手本を見ないので、厳密にいえば臨書ではないように思えますが、手本をしっかりと観察し、覚えて書くことから、臨書の一種となっています。

 

主な書体

毛筆漢字には5つの書体があります。

これは時代とともに変化した書体を5つの形に分類したものです。

 

書道初心者が書体を学ぶ場合には、日常生活でよく使われる楷書を学び、次に少し崩した行書、崩し方に慣れてきたら、大きく崩したり省略したりする草書の順番で練習するとよいでしょう。

 

篆書(てんしょ)

もっとも古い書体です。

印鑑や日本国籍の人が持つパスポートなどに書かれている書体ですが、普段はなかなか使うことはありません。

「田」や「日」といった角ばった漢字の角の部分は「転折(てんせつ)」と呼ばれますが、篆書ではこの部分が丸くカーブするという特徴を持っています。 

 

隷書(れいしょ)

篆書のつぎに生まれた書体で、中国では漢代(前202~後220)に正式書体として用いられていました。

日本の紙幣に書かれている「日本銀行券」や「壱万円」といった文字は、じつは隷書で書かれているのをごぞんじでしたか?

篆書の後に生まれた書体であり、「はね」や「はらい」の部分が平べったく、特徴的な書体ですが、実際の書道で使われることは意外と少ない書体でもあります。 

 

楷書(かいしょ)

楷書は書道の基本ともなっている書体です。習字や書道教室でも最初に習う書体で、他の書体を書いたり、文字を崩したりする際にも、美しい楷書を書けることが前提となるため、書道を極めるにあたり重要な書体でもあります。 

 

行書(ぎょうしょ)

行書は隷書から生まれた書体です。楷書と草書の中間のような書体ですが、実は楷書よりも先に誕生しました。

楷書を少し崩したような流れのある書体が特徴です。楷書とは違い点画の連続や省略が見られますが、草書のように楷書とかけ離れた字形になるということはありません。

筆を止めずに続けて書いたり、一部文字を省略して書いたりします。

 

草書(そうしょ)

草書は英語の筆記体のように日本語を書く書体です。隷書を早書きする過程で生まれたと考えられています。

速く書くことを目的としている書体であるため、行書よりもさらに崩した文字で書かれます。

草書は書くのも読むのも一定の知識がないと難しいため、実用的ではなく、日常生活では、お店の看板などで見かけるくらいです。現代の中国で使われている簡体字の多くは草書を参考に作られたようですが、日本では公的な場で使われることはほとんどありません。書道上級者向けの書体といえるでしょう。

 

 

書道本とは

書道に関する本を「書道本」といい、書道を嗜んでいる人にとってはとても価値のあるお品になります。

書道について詳しく書かれているものも多く、独学で書道を学ぶ際にも役に立ちますし、お手本として使うこともできます。

 

特に、臨書(りんしょ)をおこなうために書道本を手にする人が多いようです。

臨書をおこなうためには、著名な作家の書がどうしても必要になります。

他にもさまざまな種類の書道本があります。詳しくは次項にて解説します。

 

書道本の種類

書道本にはいくつかの種類があり、用途も異なります。

書道本の主な種類は以下のとおりです。

 

法帖(ほうじょう)

書道において紙に筆と墨で書かれた書蹟のうち、保存・鑑賞・学書用に供するために仕立てられたもののことを指します。

ほとんどの場合、中国の書籍に対して用いられる言葉です。

 

多くは作家本人が制作したものではなく、後の歴史のなかで、後から紙をつなぎ合わせるなどの加工を行ったり、模写・複製などを行って制作した本です。

またある程度の分量を持った近世以前の書籍のことを法帖と呼ぶこともあります。

 

臨書(りんしょ)本

先述した通り臨書は、手本となる書を見ながら書き写すことで、それをまとめた本のことを指します。

習っている先生から手本をもらい、それを写すだけではなく、多くの技法を取り入れるために、臨書本は役立ちます。

現代の書の本もありますが、古典も人気です。

古くから伝わっている古典の書きぶりや、文字の美しさを学んで感じ取れるとされていて、それらの本がまとめられた臨書本は鑑賞用としての価値も高いものとされています。

 

図録

現存する書を写真付きでまとめた書籍のことで、主に書道美術館の作品や書画展の展示作品などが掲載されています。

また、二玄社から出版されている「古名硯」は、現存する古名硯を写真付きでまとめた全5巻からなる書籍であり、代表的な図録のひとつです。

 

拓本

凹凸のある石碑や器具(青銅器など)に紙や布を被せて墨を打ち込み、凹凸を写し取ったもので、白黒が反転している(文字が白く、背景が黒い)ので、拓本とわかります。

拓本は印刷技術のまだない時代に中国で生まれました。

 

拓本の取り方は以下のとおりです。

 

・石碑などに紙を貼り付け、水でしめらせる。

・石のくぼみまでしっかりと紙を定着させ、少し乾いてきたら墨を含ませたタンポなどでたいていくと、石のくぼんだ部分(文字)が白く残る。

 

著名な書聖が残したものの拓本は、文化財保護の声が高まった現在では入手が極めて難しく、特に風化や劣化が進行する前に採られた拓本は、好事家の間で大変人気が高く、高額で取引されることもあります。

 

印譜(いんぷ)

書道本とはすこし、趣が違うかもしれませんが、印譜(いんぷ)もまた、古代の文字や文化を観賞することができる書物です。

印譜は落款や篆刻の印影を写して集録した書籍のことで、鑑賞や研究を目的としています。

原印を直接使用した原鈐(げんけん)本、模刻した印を押した鈐印(けんいん)本、木版などに写して作った翻刻本があります。

また、印譜に加え、印論・印人伝の篆刻に関する書籍をまとめて印籍とも呼ばれます。

 

高く売れる書道本の種類

はたして、書道本が高く売れるのか、と疑問をお持ちの方も、多いかと思いますが、希少性の高い書道本は高値で取引されます。特に限定品などは人気が高いです。

また、江戸時代のものや清朝期のものなど歴史のある古書は骨董品としての値打ちが高くなります。

 

ただし、もし、古い書道本をお持ちの場合、安易に古本屋やリサイクル店へ持ち込むことはおすすめいたしません。

書道本は見極めが難しいお品であるため、書道本に詳しい古書店や骨董品店へもちこまなければ、正しい査定がおこなわれないからです。

 

せっかく価値のあるお品に正しい査定がされないのは、悲しいことです。

ぜひ、たしかな鑑定眼を持ったお店に買取依頼をおこなってください。

 

高価買取が期待できる書道本5選

書道の歴史や、書道本の種類などについてご説明いたしました。

では、高価買取される書道本とはいったいどのようなお品なのか、具体的な書籍名や金額についてご案内します。

 

特に人気があるのが、二玄社から出版されている書道本です。二玄社は、日本の出版社で、書道などの東洋美術専門の出版社として1955年に設立されました。

ご自宅に二玄社の書道本があるという方は、ぜひ一度、チェックしてみてください。

 

高額買取が期待できる書道本5選は以下のとおりです。

 

①二玄社 宗范寛 「谿山行旅図」 買取相場20~30万円

 

②二玄社 原色法帖選(げんしょくほうじょうせん) 買取相場25~30万円

 

③二玄社 中国篆刻刊 買取相場10~15万円

 

④拓本 衡方碑(清朝期) 買取相場20~40万円

 

⑤唐宋元明名画大観(昭和初期) 買取相場10~20万円

 

よくあるのが、ご自宅の蔵などに大量に古書が眠っており、そのなかに上記のような貴重なお品があるというパターンです。

特に、シリーズになっているものは、まとめて売ると高額買取になりやすいので、本の題名や著者、出版社などを確認してみてください。

 

書道本の高価買取のポイント

前項で紹介した本以外にも、高額買取の対象になる書道本はあります。

どのような本が高額になるのか、ポイントをまとめました。

 

歴史がある

新しい本よりも、古いもののほうが希少性が高く、価値があることが多いです。骨董品としての価値も加味されるので、大切にしてください。

 

状態が良い

特に新しい本の場合は、汚れていると値段が付かないこともあります。

古書の場合、多少の汚れは仕方がない部分はありますが、それでも、状態の良いほうが高値がつきやすいです。

紙は日焼けや虫食いなどで傷みやすいので、保管には十分な注意を払うことをおすすめいたします。

 

書き込みがされていない

書道本は、観賞用としてだけではなく、書道の練習用としても用いられるため、書き込みがされていることがあります。

よほど著名な人物の書き込みでもない限り、査定の際にマイナスポイントとなってしまうので、注意が必要です。

書道を嗜む方で、書道本の臨書をおこなう場合にも、書き込んだり汚したりしないようにしましょう。

 

書道本の高価買取は書道具買取専門すみのあとへお任せください

銀座書道具すみのあとでは、書道本をはじめとして、硯、墨、筆、紙に加え水滴、肉池、硯箱、文鎮、墨床、矢立、筆架など幅広い種類の書道具の買取をさせていただいております。

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書道具専門で買い取りを行っているため、査定物を見逃すことはありませんし、正確な価値を査定することができます。

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書道は生活に密着していたことから、ご自宅に古い書道本があるというかたは意外と多いのです。

昔、書道を学んでおられたり、教えておられたというご家族がいる場合は高い確率で、書道本をお持ちだと思います。

引っ越しや遺品整理などで書道本を処分したいという方はぜひ、書道具すみのあとまでご連絡ください。

書道本を始めとした古本は、価値の高い物が数多くありますが、判別が大変難しい品です。専門の業者でないと価値がわからないということもよくあります。

当店では確かな目利きで、適正な査定をさせていただきますので、安心してお任せください。

 

書道本をはじめとした書道具の買取も強化中です。

書道本を所持されている方は、他の書道具も一緒にお持ちになられている方が多く、一緒に査定させていただくことも可能です。思わぬ高値が付いて、びっくりされる方もいらっしゃいます。

 

無料査定は1点から受け付けております。

品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。

無料で全国どこへでも出張買取に伺いますので、お気軽にご相談ください。

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