書道具買取専門すみのあとです。

古写真の買取のご案内です。

古写真は幕末期に海外から来た外国人によりその技法が伝来され上野彦馬、下岡蓮杖らにより広まりました。また下岡蓮杖はアメリカ人商人のショイヤーに画法を学び、ショイヤーのもとに来ていたジョン・ウィルソンから写真技術を学び、後の写真技師らに大きな影響を与えます。当時は欧米文化が横浜を中心に席巻しており絵葉書などが大変な人気を博していました。現代では当たり前となったインターネットがない時代は現地に行った人間からしか情報は得ることができませんのでこのような絵葉書は観光土産として現在以上に価値あるものだったと思われます。

画像の古写真は内田九一の箱書きがある貴重な古写真です。内田九一は天保14年生れですが32歳の若さで早逝する悲運の持ち主です。しかしながら大阪天満、横浜馬車道、浅草など写真館を変えながら多くの写真を遺しています。写真もガラス湿板から明治初年から発行された名刺判の鶏卵紙まで多岐に渡ります。明治8年32歳の若さで逝去します。明治5年から明治24年の間に撮影された写真の台紙には「東京浅草台地横浜馬車道」と住所があります。そういった内田九一の作品から内田九一の変遷をたどる作業もまた一興かもしれません。

このたびは貴重な古写真をありがとうございました。