比田井天来
比田井天来(鴻)は明治5年長野県北佐久郡協和村片倉に生まれます。前年には河井荃廬、石井雙石が生まれています。杉並区で30年以上査定、買い取りをしています当社も長野県に伺うことがありますが比田井天来の生まれた協和村は佐久と諏訪の境界の地域で雄大な自然がありますね。漢学を学びながら上京し日下部鳴鶴に師事します。二松学舎大学に転籍し漢籍、金文を学びます。この時26歳ですので当時としては遅咲きかもしれません。
その後東京高等師範学校の講師を務めながら私塾を開き、48歳にして嘉納治五郎が校長を務める師範学校を辞し「書学院」を創設します(後任は丹羽海鶴)その後62歳で「書道芸術」を創刊します。従来の書道誌は個人的な書道活動が多かったのですが比田井天来には多数の門人がいたためその動向は書道の世界だけでなく社会からも注目されました。没する2年前に「大日本書道院」を創立しますがその後病状が悪化します。そんな中でも万国博覧会の顧問を務めますがその翌年昭和14年に68歳で逝去します。
「近代書道の父」と謳われた比田井天来の弟子はそうそうたる顔ぶれで前衛書家がほとんど顔を出していたようです、月一回の「同好会」は酒飲みの集まりでもあったようです。次男の比田井南谷、比田井天来に才能を認められながらも日展を去った風雲児「上田桑鳩」を筆頭に桑原翠邦、金子鴎亭(鷗亭)、手島右卿、石橋犀水、宇野静山、徳野大空、大沢雅休など多士済々といった様相です。犬養毅(木堂)などの文人、政治家の付き合いもあり硯、掛軸などの書道具を交流させていたのではないでしょうか?
しかしながら比田井天来は派手な性格として知られてますが60歳まで書道に対する自信のなさから弟子を取らなかったようです、その代わり弟子となった書家には酒を飲み旧知の同志として朝まで書道話を展開したようです。こういったところも奥ゆかしい日本の書家といった風情がうかがえます。そして旧知の仲となった書家同士で集まり、酔った書家達が自身の硯、墨を持って掛軸、色紙に即興で自身の作品を揮毫することもあったのでしょうか、厳しいながらも楽しそうな空間にも思えます。また臨書が何よりも好きだった比田井天来が前衛書道の礎になったという話も興味深いですが臨書は絵画で言うところのスケッチと捉えていたのでそこから逸脱する準備は割と早い段階で悟っていたのかもしれません。
生来の努力家気質と豪放な性格という昔の古き良き書家の生きざまを体現した書家だと思います。
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