【硯の売却】硯を売る前に知っておいた方が得する買取情報
上記硯の買取参考価格12万円
硯を売りたい方へ
ご実家の整理や先代から受けつがれた書道具に関してどのように処分、売却をすればいいのか悩まれている方も多いと思います。書道は義務教育でもある手前多くの方が身近に携われる文化ですね。そのような硯を始めとした書道具の売却についてどこに売っていいのか?また売れるものなのか?あげていいものか?等々悩まれる方は多く、ありがたいことに硯の売却について様々な相談をいただきます。
特に書道家を始めとした、蒐集家の方などが所持されている硯はものによっては高額査定も可能なものもあり、古い物であれば扱いも難しくどのようにすれば高額査定が可能なのかお問合せを頂いております。
ここではそのような硯の売却方法について説明いたします。
硯とは
墨を水で擦り書道をするためにはなくてはならない文房具であり、材質は石が大半です。古代中国では紀元前5000~6000年の風字形石硯が最古の硯といわれております。風字とは外側が風字の形をしており手前に縁がないことからその名前がつきました。しかしながらこの時代の出土品を見る限りは現代の硯というよりは研磨具としての位置づけが強かったようです。漢時代には磚硯といわれる瓦が素材の硯も多く製作され足つきの三足瓦硯などもみられるようになりますがこの時代の硯は現在の硯の形式とはだいぶ違います。その後唐時代になり実用と観賞を兼ね備えた端渓石と呼ばれる名石が広東省より出現します。端渓硯は墨のおりがよく発色も良いことから当時も人気を博し当時の詩人も「端渓石硯、人間に重んぜらるる」や「端州の石工、匠なること神のごとし」と最大限の賛辞を送っています。宋時代になり現在の長方硯の原型ができあがります、宋時代には端渓硯、歙州硯が多様な形式を見せ端渓においては「天然硯」や歙州硯においては「卵様硯」など素材によって様式が分別されはじめたのもこの頃です。ちなみに現在も様々な作家によって製作されている「陶硯」は唐時代までが主流でその後石が材質の硯にその座を奪われることになります。陶硯は隋、唐時代には多足硯など見た目も面白い硯が多かったのですが実用という面でもは弱かったのかもしれません。
その後宋時代の硯が最高の名硯として摸倣する硯が増え日本にもその影響があり現在も多くの和硯が製作されております。
高額買取される硯とは?
このような歴史ある硯ですが売る際には様々なポイントがあります。一般に書道具は骨董品、古美術品と同じく古いものに価値がある傾向にあります。硯は200年以上前の古硯から100年前の旧硯、現代硯などにわかれます、もちろん現在も中国、日本を中心に製作されています。その中でも骨董的価値、古美術的価値が高いものが高額査定の対象になり李朝、伊万里などの骨董品もそうであるようにコンディションも大事で時代のある硯に関しては高額査定の可能性も十分にあります。
それでは高額買取される硯のポイントをいくつか紹介します。
①古硯である
硯に限らず骨董品全般に言えますが古いものはそれだけで希少性があり高額査定の対象になる可能性があります。一見しただけでは古硯かどうか見極めが難しいときもあります。その場合は見た目で経年の擦れ、味わいを見て単純に古そうか?確認することが望ましいです。しかしながらただ古いだけで数があるものは高額とはならず逆に若い時代の硯でも作行きによって高額査定となる場合があります。
②人気のある硯である
硯とひとくちにいっても中国四大硯である、端渓硯、歙州硯、澄泥硯、洮河緑石があります。これらすべての硯が高額査定されるわけではありません。澄泥硯は往時は大変な人気を博しましたが現在はそこまでの人気はありません。また端渓硯は硯の王様と称されてますが現在は老抗中心に高額査定されております。これは逆に言えば端渓硯の宋抗、麻仔抗で採石された硯は値段が下がっているということでもあります。硯に限らず古美術品は時代によって流行もあり値段が変動します。
③デパートで高額で買った領収書がある
これは絵画でも言えますが当時何百万かで購入した作品はもともとの値打ちが高額なので」ある程度の値段で売れる、という話です。着物、古美術品でも言えますが高島屋、三越などで購入し領収書がある場合はデパートの信用性で高額査定に結び付くときがあります。しかしながらデパート価格という言語があるように買った値段の何十分の一という査定になることもよくあります。
④著名人が所持していた硯である
硯の蒐集家が所持していた硯で本人の箱書きなり証明書がついていると査定が大幅に上がる時があります。硯であれば犬養毅などが有名ですが硯の権威である文化人などが所持していることによりその硯が名品である、というお墨付きを客観的に証明することになるからです。こういったことは古美術の世界でもよくあります。
硯の売り先
硯は書道具のひとつであり実用のものが大半ですが古美術品としての硯や雨宮静軒など日本の作家が製作した「作家物」と言われる硯もありそれは高額査定が期待できます。このような硯は骨董品に詳しい業者も書道具となると正確な査定が難しい場合もあります。リサイクルショップでは古硯も新硯も同じ評価になりますし骨董屋では得手不得手がありますので「書道具」というジャンルになりますと査定先を選ぶ際も慎重になります。
硯を売る際のポイント
高く売れる硯もポイントは色々ありますがではどこの業者に査定を依頼すればいいのか迷われるかもしれません。硯ひとつとりましても骨董屋、古美術店、買取専門業者、リサイクルショップなど数多く、選択肢が多いことも悩ましいですね。現在はインターネットで検索すれば硯を買取る業者が数多くいます。ここではどういった業者に査定を御願いすればいいか説明いたします。
①硯を多数扱っている業者か?
骨董品業者も伊万里焼に詳しい業者、仏像に詳しい業者などそれぞれいるように、こと書道具に関しても専門的な知識がある業者とそうでない業者がいます。相談する前に各業者のホームページを比較検討されることをお勧めします、またその中で硯の買取価格を掲載している業者もいますので御自身の所持されている硯がそれに似ているものであれば一度問合せをしてみることもいいでしょう。
②買取価格を提示しているか
高額買取りします、という文句はどの業者も語りますが実際どういったものをいくらで買取るかは提示されてない場合も多く、またご自身の所持しているものが載ってないこともよくあります。その場合はメール、ラインなどで画像を送り複数の業者に相見積もりを取ることをお勧めします。画像ですのでおおよその値段しかわかりませんがそれでも売る際の目安にはなります。
硯の売却についてのまとめ
硯を売るならば書道具に精通している業者がお勧めです、何故なら硯以外の墨、筆、和紙、掛軸、印材も査定ができるからです。硯は多くの方は書道家が所持していることが多く、その場合書道用品も同時に所持しておりそれらもすべて査定できる業者は書道具の専門業者が一番有効だからです。「書道具買取専門すみのあと」では30年以上の書道具の査定、経験があります。さらに書道家の方が大事にされていた書道具に対する想いを次世代の書道家の橋渡しをさせていただく気持で査定に臨ませていただきます。ご自宅に眠っている価値の分からない書道具がありましたらお電話でもメール、ラインでも御気軽にご相談ください。